朝起きて。

いつも通り、

酒と昨日食べていたものが転がった絨毯と、

読みかけの本たち、

熱くて脱いだんだろう、隣で半裸で寝ている相方の寝顔、

それを確認して安心した。


手足が冷たくなった自分の体に二重タオルケットを巻きつけ、

イヤイヤする相方に無理矢理お腹だけタオルケットをかけ、

ああ、今日も一日一緒にいられるんだと、

幸せのまま再び眠りに付く。



何となく同時に起きた。

タオルケットと違う温もりを求めて抱きつくと

強く抱き返してきた。

におい。

いつもと違う匂いがして、それが私を包んでいった。

優しく、強く、

本当は知っていたということに気付く。

ああ、このにおい、これを求めてるの。

ニセモノじゃ、幸せにはなれない。


そしてきっと明日も私はこの幻影に苦悩するんだろう。

またしばらくこの幻影に苦しめられるんだろう。

コメント

nophoto
papa88
2006年8月14日23:45

えろい。匂いフェチなんて大人ね。

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